映画をもう見た人必見!!『スマホを落としただけなのに~囚われの殺人鬼~』徹底考察!(ネタバレ含む)
お久しぶりです、関根です
私は2月まで受験生だったので、昨年は一年間毎日勉強していてブログ更新はおろか、趣味の映画鑑賞やゲームもろくにできていない状況でした
その甲斐あって第一志望校に合格できたのですがね
そんなわけで好きな時に映画が好きな時に見に行ける今は本当に夢のようです!!
さて、今回は
~囚われの殺人鬼~」
を見てきたので、ネタバレマシマシの深掘り考察&感想をつづっていきたいと思います!!
まず、前作にあたる「スマホを落としただけなのに」について軽く説明を!
タイトルの通り、富田誠がスマホを落としたことから話は始まり、
そのスマホを拾った浦野善治の手によって富田とその恋人である稲葉麻美(山本美奈代)の私生活が丸裸にされていき、
監視される恐怖の元、危険にさらされていくといった物語となっていました
この作品はスマホという今や生活必需品となったアイテムから起こる恐怖を描いたミステリでありながら、犯人候補となる人が何人か登場するサスペンスとして仕立てられていました
視聴者さんの大半がその犯人候補としていただろう一人である警察官、加賀谷学が今回語っていく「囚われの殺人鬼」の主人公となっていきます
彼は前作から母親から虐待を受けていた過去が明らかになっていながらも、そこまで深堀りされていませんでした
皆さんの中にも歯がゆい思いをしていた人もいたのではないのでしょうか?
さあ、本題の「囚われの殺人鬼」へと話を移しましょう
まず私の感想ですが、
めっちゃ面白かったです
完成度、話の洗練度合いは前作の方が高かったように思いますが、ストーリーがとても私好みでした!
これは前作にも共通して言えることなのですが、ストーリーに無駄を作らず、全てのシーンをラストで回収するのがとてもうまく、思わず前のめりで鑑賞してしまいました!
今作は、前作の黒幕、浦野善治が死体を埋めるために使っていた丹沢の山奥で再び人の遺体が見つかったところから始まり、
口を割らない浦野が唯一興味を示す加賀谷が浦野と接触し、事件の犯人と思われるMの捜査をしていきます
前作は警察側、主人公(一般市民)側、犯人側の三つの視点からストーリーが進行していたのに対し、
今作は主人公(警察)側、犯人側の二つの視点しかないので、前作よりも刑事モノとしてのテイストが強かったですね
余談ですが、やっぱり加賀谷と浦野の対話シーンは「羊たちの沈黙」を意識しているんでしょうかね?
どちらも最後にまんまと囚人が逃げおおせて連絡を取ってくるシーンなんてなんならパクリと思われてもおかしくない程だと思うのですが…
まあ、話を戻しましょう
今作中で追っていたMは一応WEBセキュリティ会社の社長、笹岡一だった訳ですが、
皆さんは観ている間に犯人が突き止められていましたでしょうか?
私は仮想通貨の話をしていた時の不自然さから少なくとも仮想通貨を盗んだのは彼だと思っていました
また、先に書いたとおり、
この作品は前作のプラネタリウムのシーンで大三角を登場させておいて、
それが伏線となって麻美と美奈代の違いである背中の三角形のほくろへと話がつながってきたことから、
私は今作も全てのシーンが伏線となる覚悟をしていました。
だから美乃里の友達、安西優香が腐女子(ボーイズラブを好む女性)であったことから、ほぼ確実に犯人か犯人に近しい人物がバイセクシュアルであるであるだろうと思っていました
そうすると犯人候補は笹岡、逮捕前の浦野、兵頭彰あたりだろうとなぁっと
浦野が黒髪長髪にこだわっていたからと言って犯人候補から外してしまう警察の描き方には少々違和感を覚えたので、
警察内部に浦野の協力者のいるの可能性も考えていましたけど、考えすぎでしたね
埋めている途中に見つかった等なら普通に殺しそうですけどね
実際前作で富田を殺そうとしてましたし…
個人的には笹岡も本物のMではなかったところが一番驚きましたね
兵頭がめっっちゃ怪しかったりして冷蔵庫の遺体なんてすっかり忘れていました
浦野はハッカーキャラにありがちなひきこもりではなく結構行動的ですよね
笹岡の方がひきこもりハッカーしてましたね笑
この作品では事件の捜査をメインに置きながら、浦野と加賀谷の共通点である虐待をする母親や加賀谷と美乃里の恋愛模様も語られていました
作品中にあまり美乃里の心境が語られなかったり、
加賀谷は事件のことで頭がいっぱいで美乃里の事を大切に考えていながらもあまり伝えていなかったので、
そんなに恋愛に意識が向きませんでしたね
なんなら美乃里が加賀谷の妹とかでも話が成立しちゃいそうです
前作の麻美が実は美奈子だったという展開も本当に必要?と考えてしまいましたが、
今作の恋愛シーンもなんなら作品全体のテンポを悪くしてしまっているような感じましたね
やはり前作で加賀谷と富田のダブル主人公の様に進んでいたのとは勝手が違って難しかったのでしょうね
母親に関しては、今作で加賀谷の母親は登場しましたし、ちゃんと深い説明が加わりましたが、
浦野の母親についてはほとんど触れられませんでしたね
浦野が生まれたときから疎まれていたこと、もう死んでいることという二点だけでしょうか
エンディング後のシーンから続編が作られるのならば続編でも浦野は登場してきそうですし、母親の話はその時
といった感じでしょうか
まあ、凡庸に考えるのであれば無責任な男性によって作られた子供、または養子といったところですかね
でも、前作ラストで意味ありげに登場してスマホを落としてしまった高校生カップルが今作に登場しなかったことから、
続編で浦野が登場するとは限りませんけどね
個人的に今回残念だったのは浦野、兵頭、笹岡の存在によって、
凄腕のハッカーであったはずの加賀谷が毒島さんみたいなサイバー知識の無い警察官のようになってしまっていたことですかね
まあ、私は毒島さんみたいなキャラ好きですけど笑
さて、大体語りたい事は語れたので、今回はこの辺までにしようと思います!
結構長く書いちゃったけどここまで読んでくれてる人いるのかな?
裏話みたいなことを言うと、私、前作の「スマホを落としただけなのに」見てなかったんですよね
わざわざ午前中にレンタルビデオ屋さんで借りて無印を見てから、午後映画館へ足を運んだんですよ
だからこそ二作の比較を多く入れながら今回の記事を書いたんですけど、どうでしたかね?
私は映画を見た帰りとかその日の夜にこういう記事を読むのが好きなので自分で書いてみようと思い立ちました
「パラサイト~半地下の家族~」を見た後も書こうかなと思ったのですがあれは難しすぎて言語化が厳しかったです笑
書いてて楽しかったのでまた別の映画でやるかもしれません
幸い、受験上がりの春休みってバカ長いですしね
この記事を読んでこの映画になにか新しい気づきを見つけてもらえましたかね?
もしそうなら幸いです
以上、関根でした
それでは、また