せきねのぼやき

平凡な大学生の「せきね」の日常をのぞいてみてください

私がタバコを吸い始めたたった一つの理由

この備忘録を見る方がどれだけいるのかはわからないが、

あなたは、画面の前でむつかしそうな顔をしているあなたは煙草を吸うだろうか?

恐らくは吸わないだろう。

なぜなら「2018年 全国たばこ喫煙者率調査」で成人男性喫煙率が27.8%,女性は8.7%と出ているからである。

ちなみに私は喫煙を始めた。

その過程を記そうと思う。

私は煙草が嫌いだった。

誤解を恐れずはっきり言うと喫煙者が嫌いであった。

なぜなら、町中に多くの吸い殻が落ちており、喫煙所を守らない人がいて、喫煙所で吸っていてもにおいが不快だからである。

唐突に、私の友達が喫煙を始めた。

まあよくある話だ、父親に触発されたらしい。

私はそのことに対して特に嫌悪感を抱かなかった。

嫌煙者の中にもいるのではないだろうか?煙は嫌いだが、知り合いが吸っているのは別に構わないという人が。

私はどうやらそのタイプだったらしい。

その時私は考えた、なぜ逆に今までこれほど煙草を嫌っていたのであろうかと。

結論はすぐに出た。

そう聞いていたからだ。

煙草を吸ったことのない母から、禁煙に苦労した父から、学校へ来た講演者から、保健の授業から…

まるで違法なことをしているかのようにまことしやかに語られてきたからである。

自分の考えはともかく、それによって引き起こされる感情まで他者に操作されるのはあまり気分のいいものではない。

そう考える人も多いだろう。

これをとてもシンプルな言葉で言い換えるのであれば

『洗脳』

に近いからである。

私は煙草を吸ってみることにした。

それから自分の感覚、自分の遺志で判断するために。

結果、私は喫煙が好きになった。

最初は煙草はまずかった、しかし、喫煙者同士でのコミュニケーションが楽しかった。

慣れてくるとおいしく感じる煙草が見つかった。

生活の一部にお気に入りの時間が生まれた。

珈琲や酒と何ら変わらない。

嗜好品として長い間楽しまれてきた意味が分かった。

喫煙をしたことのない他人が言ってきた言葉がとても軽いものであったと判明していく。

この感覚をこの年で得られるのはとても良い。

年を取るにつれて新たな体験をすることが難しくなってくる。

しかし煙草は比較的簡単にその体験ができる。

あまり推進をする気もないが、興味のある人は試してみるといいとは言える。